エッセイ・ライティング
こんばんは、エリアルです。
このブログでは、英文のエッセイの書き方について、書いてみたいと思います。
エッセイ・ライティング
私が卒業した高校は、日本にありながら、生徒の8割が帰国子女、という、ユニークなが高校でした。
おのずと、英語・外国語の授業も、ユニークでした。日本育ちで入学した生徒向けの英語の授業に加え、英語圏から帰国した生徒向けに、2つの異なるレベルの授業がありました。
私が在籍していたクラスでは、エッセイ・ライティングの授業もありました。
キーホール・エッセイ
そのクラスで叩き込まれたことは、エッセイは「キーホール(鍵穴)」構造で書くこと、でした。
いわゆる「キーホール・エッセイ」と呼ばれる構造のエッセイで、
- はじめに、導入部分 ‐ じょうご型
- ボディ、本体 ‐ 楕円型
- 纏め、結論 ‐ 逆じょうご型
で、構成されます。
導入部
最初の導入部は、おおまかな、概論で始めます。水面に釣り針を投じ、魚を及び寄せるかのように、読者の注意を引き付けるような文にします。
次に、エッセイのトピックにつなげるために、だんだん、焦点を絞っていきます。
最後に、エッセイの主題文で結びます。
本体
次の本体は、主題を裏付ける部分です。おおまかに、3つの要点から成ります。各段落では、主題文をサポートする要点のうちの一つについて論じます。
各段落は、まず「トピック・センテンス」といって、段落の要旨を述べる文から始めます。次に、主題文に関する概要を、自分の考えを交えながら書きます。
さらに、要点を肉付けするための例を、いくつか挙げ、要点にどのように関係するのかを、分析しながら説明します。
本体部分の最後は、その段落で述べた要点を、整理しながらまとめた文章で、締めくくります。
結論
結論では、まず、テーマを、別の文言で、簡潔に述べます。
次に、本文で述べたポイントを、再度、簡単に述べます。
最後に、導入部の出だしで述べた概要文のように、焦点を拡げた、簡潔で、かつ力強い、読者の印象に残るような文で、終えます。
英検やTOEFLにも有効な、キーホール・エッセイ
米国では、エッセイを課す授業が多いのですが、筋道立てて、論理的に述べなければなりません。
自分の考え方を整理しつつ、読者にもとっても、分かりやすく、読みやすい文章を書くためにも、この方法は、大変役に立ちます。また、英語的考え方を身に着けるためにも有効です。
私は、英検1級や国連英検特A級を受験した時も、この方法にしたがって、エッセイを書き、さいわい、一発で合格できました。いわずもがな、TOEFLのライティングにも役立ちます。
論理的に文章を書くための、いいテンプレートですので、ぜひ試してみてください。
穴埋めや、直訳を要求するような、いわゆる「受験英語」ではなく、世界に通用する英語の読み書きを身に着ければ、一生役に立つでしょう。