きれいな空気を求めてーノマド地球横断中💋

きれいな空気を探して、地球上を彷徨中。真の健やかさとは?真の豊かさとは?について、感じることを、徒然なるままに綴っています。

化学物質過敏症歴をふりかえる 2

化学物質過敏症歴をふりかえる、1
の続きです。

四六時中、空気中に漂う化学物質臭から身を守るにはこれしかない…

まだマンションを
借りられていた
20年ほど前、
隣室の住民が
バルコニーに干している洗濯物から
絶え間なく、執拗に、揮発する
洗剤?柔軟剤?のニオイで、
化学物質過敏症、デビュー。



まだ、
3週間も持続するような、
欧州諸国では、2022年から製品への
使用禁止が決まっている
香料成分、すなわちイソシアネートが
マイクロカプセルに閉じ込められたものが
入った「柔軟剤」という名の
怪物が登場する、ずっと前、



「香害」という言葉も
化学物質過敏症」という病名も
なく、
自分の症状・状況を説明するための
共有言語が登場する
ずっと、ずっと前のことでした。



で、ほぼ時を同じくして、
人が通常聞こえる範囲外の
20Hz未満の超低周波振動音をも
感知できる体質に
変わってしまいました。



夜間、階下の
住民のエアコン室外機から発生する、
ゴオーン、ゴオーンと唸るような
重低音を轟かせる低周波振動音が、
体中に伝わってくるのを感じ始めたら
最後。



毎日、そのエアコンがONになるたびに
脳天、臓器を
文字通り、揺すられ続けるようになりました。
拷問と言っても過言ではない、
耐えようもない、苦しさを味わいます。





まだ、賃貸できていた頃、
いや、正確には
借りなければならない!
と、かたくなに思い込み、
他に選択肢があるなんて
想像だに出来なかった頃が、
今振り返ってみると
精神的に一番辛かったです。


というのも、
隣人に、平身低頭、
事情を説明し、
使っている洗剤、柔軟剤を
無香料のものに替えて貰えないか、
それが難しければ、
せめて、干す時間帯を
考慮して貰えないか、
と、心身ぼろぼろになっている中、
勇気を出して相談しても、
全く聞く耳を持たず、
馬耳東風。


それどころか、
化学香料の入っているものは
使っていない、
実家がお香屋だったので、
天然の香料か否か、判る…
とか何とか、
的外れ?な回答をされ、
取り付く島もなし。


さらには、
話を持ちかけてからの方が、
当てつけがましく
ニオイがキツくなり、
いよいよ終日
窓を閉めっきりにしておかないと
部屋に居られないほどに。


大家さんに相談しても、
不動産屋に相談しても、
暖簾に腕押し。
それどころか
隣人の肩を持ち始める次第。


途方に暮れ、
おじの友人で弁護士の方に
相談したところ…


日本の法律は古くて、
どうしても
地主、不動産所有者に
とって有利、
店子(たなこ)(テナント)に
不利にできている、


お金と労力をかけて
仲裁に持ち込んでも、
当日担当の仲裁員の
裁量によるところが大きく、
これまでの前例を見ても、
店子(たなこ)に有利な判断が
出ることは少ない、


だったら、
他の物件を探して、
早く引っ越し、
現状から離れる方が
精神衛生上もいいし
得策、


と、のアドバイスを受けました。


そんな事を言われても
どうしても解せず、
セカンドオピニオンをもらいに
法テラスへも足を運びましたが、
担当弁護士の対応は、
いかにも頼りなく、
こちらの状況を
全く理解できないようでした。


それまでも、
約10年間、
隣近所のホタル族さんが放つ副流煙
ひいては、
部屋の壁紙の接着剤や、
合板接着剤などの
ニオイで
シックハウス症候群になり
何度となく引越していましたので、
不動産屋巡り、引っ越しは
すでにもう懲り懲りでした。



何もかも理不尽に感じながらも、
隣人、不動産屋の
暗黙の嫌がらせ、プレッシャーが
日に日に募るばかりでしたので、
またもや、致し方なく
不動産屋巡り、再開。



間取りや、方角、新築かどうか、
バストイレ別か、
駅からの距離…など、
普通の人の✔︎項目など
二の次で、

  • 化学物質のニオイがあるかどうか
  • 隣近辺に、低周波振動音源がないかどうか


の確認が、最重要事項。



ところが、これらは、
ただ、1回だけ、ほんの5分10分内見しただけでは、
全くわかりません。



たまたま内見をしたのが
平日の午後で、近所の住民が不在だったり、
雨だったりすると
近辺のバルコニーに洗濯物が干されていなかったりします。



また、内見できる時間は、
不動産屋さんの営業時間中ですので、
朝早くて9時、10時から遅くて18時まで。



これでは、周りの住民の使用している
日用品の香料の有無、
喫煙者がいるかどうか、
低周波振動音源である、
室外機、給湯器、ファンモーターなどの有無
を確認しようがありません。



異なる曜日や時間帯、天候の時に、
何度も足を運び、
実際に部屋の中に身を置いて見ないことには、
ニオイ、低周波振動の有無は
確認できないのです。



ところが、
こんな事情を理解、呑んでくださる
不動産屋、大家さんは、
皆無に等しいのです。



できることといえば、
週末や、夜遅い時間帯、早朝、
雨天の時などに、めぼしい物件へ行き
外から周辺の状況を確認するくらいです。



食べものや飲みものは、
試食・試飲できたりしますし、
車も試乗できます。
ところが、生活の基本中の基本であり、
また、購入する場合は、
人生に1回か2回、せいぜい3、4回くらいしか
買わない、高い買い物である住居だけは、
試住することができないなんて、
なんて、理不尽なんだろう
・・・


と、思いつつ、物件の外部環境を
五感で確認した上で、
ニオイ・振動がないことを願いながら
一か八か、賭けながら
賃貸契約書を交わさなければなりません。




で、珍しく、
同潤会アパートのような昭和な造りの
元、某出版社の社員寮だった物件の
最上階・角の和室部屋が、無難そうで、
且つ、不動産屋さんの担当者の方が
とても理解のある方だったので、
思い切って、賃貸開始。



住み始めた当初は、
実に快適でした。
すぐ隣の部屋は、空き部屋でしたし、
バルコニーの前は、
都心のど真ん中にしては
珍しい、広い空き地。
見晴らしもよく、
久々に、ルンルンな生活を送れていました。



ところが・・・諸行無常なり・・・



311が発生。
東日本大震災で、破壊されたのは
原発だけでなく、
千葉県の某エネルギー会社のガスタンクが爆発。
すると、いくら窓をしっかり閉めっぱなしにしても、
刺激臭の強い有毒ガスが
部屋に流れ込んできました。
余震、放射能被曝よりも何よりも
部屋に侵入してきた
化学臭で、めまい、吐き気、頭痛が酷く
本能的に、名古屋へ避難。


名古屋の駅に着くや否や、
空氣の違いに驚きました。
東京の、明らかに
重金属や化学臭が混じった
空氣とは全く別物で、
実に澄んでいました。


やはり、東京から
(一時的でも)離れてよかった!
と、安堵したものです。


一週間ほど、
名古屋で過ごした後
東京へ戻りました。


余震が続く中、
仕事もなくなり、
何もせずに、
揺れや、空気の質を
心配しながら、3ヶ月ほど
過ごしているうちに、、、



311とは全く関係のない、
311以前からの、
低周波振動音問題が登場しました。



隣の隣の部屋の
室外機が、
経年劣化のためか、
轟音を立て始めたのです(涙)



それはそれは賑やかで、
バルコニー伝いに
ビンビン響き、
夜、眠るどころか
横になることすら困難でした。



そこで、不動産屋兼
ビル管理屋さんに
相談したところ、
確かに旧式のエアコンだということで
即、新しいエアコンに
替えてくださりました✨
こんな不動産屋さんは
初めてでした!!


で、一件落着か…
と思っていたら、、、
今度は、
地下鉄やJR、複数の
路線が止まる
近くの駅周辺の
大々的な開発工事が
始まりました。



数棟の高層マンションや
オフィスビルの建築工事が
始まり、
基礎工事が進むにつれて、
毎日重金属臭が
一帯に立ち込めるように
なってしまいました。


311直後の、再来でした😭


工事期間は
2年近くですから、
明日明後日に、
解決する問題ではありません。



せっかく、
氣に入ったエリアで、
奇跡的に香害もなく、
住みやすく
氣に入った物件にありついたのも
束の間、
1年半ほどで
またまた余儀なく
引っ越しをせざるを得なく
なりました。。。。



化学物質過敏症歴をふりかえる 3」
へ続く。。。



作楽
〒892-0853 鹿児島県鹿児島市城山町3-38
1,000円(平均)1,000円(ランチ平均)
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