エミレーツ航空のメリット、デメリット
今回、ドバイで開催される、とあるワークショップに参加するため、初めて、エミレーツ航空に乗りました。欧州系航空会社の利用も考えましたが、乗り換えが面倒だったからです。
用事でもない限り、一生、ドバイを訪れることも、エミレーツ航空を利用することもなかったと思います。そこで、何事も経験、ということで、エミレーツ航空を試してみることにしました。
今回は、エミレーツ航空を利用した私の感想を書きます。
エミレーツ航空を利用するメリット
1. 時差がきつくない
今回は、23時成田発、現地時間、翌日、朝6時着予定 (実際は1時間、遅延)の便でした。
ですので、ドバイが最終目的地の場合、機内で寝られれば、現地時間朝6〜7時に到着するので、自然と現地時間に調整されます。
乗り換え便で、欧州、中近東の別の目的地へ向かうにしても、やはり、成田-ドバイ間の機内で眠れていれば、概ね、時差なしで現地時間に適応できると思います。
2. A380(機体が大きい)なので、エコノミーでも広々としていて、過ごしやすい
通常、機体の前方からファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミーと続きますが、今回のエミレーツ便の場合、機体前方がエコノミー、後方、アッパーデッキがビジネス、ファーストでした。
私は、今回は、エコノミープラスでしたが、幸い満席ではなく、三席一人で使用することができたので、横になることができ、低周波振動音を浴び、断眠を強いられる東京のホテルの部屋と違って、爆睡できました😉🥺
3. Wi-Fi無料サービス
使用開始から2時間、20MB分、ネットサーフィンが無料、またはWhatsApp、iMessage、Facebookメッセンジャー、ViberチャットまたはWeChatアプリで無制限にテキストメッセージができます。
もちろん追加料金を払えば、より長く、より大容量での通信が可能です。
私は、眠りながら、音楽を聴いていただけで、Wi-Fiは使いませんでしたが、入国審査時に、全ての入国者に対して、無料でSIMカードを配布してくれる国の航空会社だけあると思いました。
4. 機内エンターテインメントの使い勝手がよく、内容が充実している
40か国語超の言語に対応していて、 2500を超えるチャネルがあり、驚きのエンターテインメント・システムでした!
私は、機内では、大抵クラッシックを聴いて過ごしますが、日系航空会社だと、有名どころ、無難な選曲で、少なく物足りないのに対し、エミレーツ航空は、クラシックだけでなく、あらゆるジャンルの曲が充実していました。
・イギリス、チャートNo.1ヒット、
・アーチストプレイリスト、
・NOWプレイリスト、
・Deezerプレイリスト、
・グローバルプレイリスト、
・最新リリース、エッセンシャル・アルバム、
・ボックスセット(AC/DC、ビートルズ、ボウィー、レッドゼッペリン、マドンナ、ストーンズ、ヘンドリックス、ディラン)
などなどの他、
スウェーデン、デンマーク、ポーランド、インド、アラブ、バングラデッシュ、などなど様々な国の音楽もあり、巨大なジュークボックスみたいで、びっくりでした‼️
- アーティスト:ガーディナー(ジョン・エリオット),モンテヴェルディ合唱団,ロンドン・オラトリー少年合唱団,ペンニッチ(マリネッラ),モノイオス(アン),チャンス(マイケル),タッカー(マーク),ロブソン(ナイジェル)
- 発売日: 2002/06/26
- メディア: CD
- アーティスト:ピノック(トレヴァー),オッター(アンネ・ソフィー・フォン),ドーソン(リン),ヴァーコー(スティーヴン),ロジャース(ナイジェル),プライデイ(エリザベス),ホール(キャロル),レナード(サラ)
- 発売日: 2002/06/26
- メディア: CD
クラシックも、古楽から、ルネサンス、バロック、古典派、ロマン派、など充実しています。
私は、古楽・バロック音楽をこよなく愛しているですが、他の航空会社でも聴けるバッハや、ヘンデルの有名どころだけでなく、モンテベルディ、パーセル、テルマン、ヴィバルディ、スカルラッティも聴け、しかも、各作曲家の曲数もかなり充実していました!
さらには、各作曲家の、詳しいバイオグラフィーや、音楽史のおける位置づけ・貢献などについての解説もあり、バロックづくしの至福な12時間でした💖♬♫🎶
フライト時間中に、聴毛なかった曲も多く、もっと乗っていたかった程でした😊
映画は、観ませんでしたが、映画のラインアップも、かなり充実しています。 映画好きの方も、十二分に満足できると思いました。
5. 過不足のないサービス
クルーたちは、物静かな感じ、物腰が柔らかでありながら、エキゾチックで、素敵でした。
また、サービスも、わたし的には、淡白すぎず、過剰サービスすぎず、付かず離れず、でも、真心こもったサービスで、大変満足しました。日系航空会社に、是非参考にしてもらいたい、と思うほどでした。
エミレーツ航空を利用するデメリット
1. お手拭きの香りが、中東独特で、強い
機内食に添えられていたお手拭きは、いかにも、中東…と感じられる香りがしました。化学物質過敏症持ちには、この点が、デメリットのように感じられました。
が、それでも、通路を挟んだ斜め後ろや、斜め前の席の、日本人搭乗者の柔軟剤やハンドクリームのニオイに比べれば、不快ではありませんでしたし、頭痛がしたり、喉が痛くなるようなことは、ありませんでした。
機内も、東南アジア系の航空会社のように、全体的に香りが漂っている…ということも、ありませんでした。
2. 中東ならでは?の香水?をつけているクルーがちらほら
私が着席していたコンパートメントでは、約1名、男性の上位職と思われるクルーが、結構強烈な香りを放っていました。
クルーに限らず、現地人たちは、女性より、男性のほうが、香水をつけている場合、強烈な印象でした。それでも、日本製の柔軟剤やヘアースプレーに比べれば、打撃度は、低かったです。
3. 成田発の場合、エミレーツ航空は第2ターミナルで、第1ターミナルに比べて、店舗や品揃えが少ない
久々の海外渡航で、免税店で買いたかったものが何点がありましたが、全て、第1ターミナルでしか、手に入らないことが判明。残念でした。
まあ、これはエミレーツ航空が悪いのではありませんが。エミレーツ航空に限らず、第2ターミナルから離発着する航空会社全てに言えることなのですが💦
まとめ
というわけで、メリットの方が、デメリットを上回る結果となりました。
もっとも、メリット、デメリットも、搭乗する便の仕様、クルーの編成、混み具合によっても、すなわち、香害の多寡によっても、変わると思いますので、あくまで、今回の私の体験に基づいての、独断と偏見の評価になりますので、ご了承願います。
行先、旅程にもよるかと思いますが、機内空間の快適度、音楽のセレクションのこだわりに重きを置くのであれば、エミレーツ航空は、試してみる価値があると思います。
ちなみに、コペンハーゲンや、オスロ、レイキャビク、ヘルシンキなど、北欧の国際空港と同様、ドバイ空港も、利用者が、静かに快適に過ごせるように、フライトに関するアナウンスはありません。
そして、実際、デパートやゲームセンターよろしく、常にアナウンスや騒音で溢れている日本の空港とは、対照的で、実に静かで、実に快適でした。広々としていて、天井も高く、変なケミカルのニオイもしませんでした。
改めて、空港のアナウンスの有無と、国の成熟度、国民の民度の低高は相関関係があるように思いました。